マネージャーとして従事していたJリーグチームを退職後、一緒に働いていたイギリス人監督を頼りに、トットナムを中心にロンドンのプレミアリーグチームを回っていた時期がありました。その時、手渡されたのは本のように厚いグッズのカタログ。当時のJリーグチームのグッズカタログはA4チラシ1枚ほどだったので、グッズの種類の多さに驚き、帰国後、古巣の清水エスパルスの営業部長にそのカタログをお土産に持って行きました。カタログを見た営業部長は、これとこれ！と指を差し、「日本にないから作ろう！」と言われた私はカタログをくれたプレミアリーグのチーム担当者に工場を紹介してもらうため、またすぐにイギリスへ。そして、イギリス工場にて直談判し日本向け企画がスタート。これがグッズのビジネスをはじめたキッカケです。

その後、UEFA EURO2004(ユーロ2004)観戦ツアーのコーディネーターとして行ったポルトガルでは、スタジアム周辺を埋め尽くす屋台のようなグッズ屋が、スタジアムに隣接しているオフィシャルグッズショップよりも活気があり賑わっているのを目にしました。その頃の日本にはグッズ自体も少なく、『ヨーロッパのように、魅力的で欲しくなるグッズを作り、ヨーロッパのグッズ文化を日本に広めたい！』と強く思ったのもこの時でした。